YouTubeの動画はこちらです。
https://youtu.be/PytRpUSzmGM
https://youtu.be/Z2qJ3UC6XBs
はじめての不具合(NEW)
https://youtu.be/-qbl-yiq9ic
今の愛車はマツダのCX-5 XD PROACTIVE 4WD 6MTです。(2020年1月現在)
スバルのフォレスターを乗り継いできましたが、マニュアル車やターボ車がなくなってしまったので、思い切ってマツダに乗り換えました。日本では売れないとわかっていながら拘りを持ってディーゼル車やマニュアル車を出してくるマツダの姿勢に惚れたのです。
マツダ車は生まれて初めてでしたが、「こんなにも走りが素晴らしかったんだ!」と、新鮮な驚きでした。
ネットではたくさんの自動車評論家がCX-5のことを語っていますが、数時間借りて試乗したくらいでは車のことなどわかりません。そう、車の良し悪しは、実際乗っている人でないと語れないのです。
今日は、CX-5の6MTに約10カ月乗った感想を正直に書きたいと思います。購入を検討されている方は参考にしてください。
まず皆さんが気になるのは「実燃費」だと思います。
ディーゼルの6MTなので、一般道で17.2〜18.4km、高速で19.4〜20.8.kmです。80キロ平均のソフトな走りをすると高速で22〜23kmを出すことも可能ですが、加速したり、追い越したりできないので、運転がつまらなくなります。
高速でメリハリのある運転をしても、リッター19km以上は簡単に出せます。ただしオートマチック車だと少し燃費が悪くなるでしょう。(あと同乗者が増えたり、夏場エアコンを使うと、さらにマイナス0.5kmです)
CX-5は燃費がいいので、満タンの状態で900km以上は走ります。いまディーゼルはリッター103円(2020年1月現在)くらいです。スタンドで38リッター入れるとして、満タンで4,300円くらい。今まで一度も5,000円以上支払ったことはありません。
ディーゼルは、マニュアルと相性がいいのです。トルクがあるので、どのギアでも気持ちのいい加速感が味わえます。トラックのような、アクセルを踏んだ時のかったるい遅れは一切なし。全ギアは、踏んだ瞬間にGを感じるようなパワーを発揮します。車重1.5トンが軽く感じる。
通常、高速での追い越し時は5速に落としますが、CX-5は6速の状態でグングン追い越しが可能です。つまり、6速の状態で高速を走って行けるので、オートマ車より疲れないのです。
ギアはこぎみよく動きます。日本車のマニュアル車は、重くてズリズリという感じですが、マツダの6MTは、ヨーロッパ車のようにカクッカクッと入るので実に気持ちがいいです。極端な話、3→4→5→6は滑るような感じで人差し指一本で操作できる。感動しますよ。
しかし走行距離が7000キロを越えたあたりから、ほんの少しギアの1〜2速が硬くなってきました。ちょうど半年点検の時期。ギアを点検(おそらくワイヤーの調整?)してもらったら、ギアは新車時のようにこぎみよく1・2・3……と入るようになりました。マニュアル車は、定期的にメンテナンスをしていかないとダメということですね。トラックと同じです。車検では、思い切ってトランスミッションオイルを交換してみるつもりです。(マツダで見積もったら7,000円くらいだった)
次に音。これ本当にディーゼルなのか? と疑いたくなるほど、エンジン音は静かです。静音性がしっかりしているため、車内で普通に会話が出来ます。
以前ガソリンスタンドで、「これ、軽油なので入れる時に注意してください」と店員に言ったら、「はい、音でわかりますよ」と言われました。なるほど、ディーゼル特有の音がしているんだ、とそこではじめて音を意識したのです。それほど、室内のドライバーは音について忘れている。
僕の場合、8割が高速道路走行です。きっとDPF再生は喜んでいるでしょう。一般道をちょこちょこ走る人は、クリーンディーゼル車は適さないと思います。なぜならDPF再生が出来ないから。
街で暮らしていてチョイ乗りメインの方はガソリン車を選んだ方がいいと思います。ただ日本仕様は、ガソリン車に6MTはありません。
ちなみに、DPF再生がいつ行われているかは、今まで一度も気づいたことがありません。もちろん表示も出ない。それほど自然に行われています。
CX-5購入時にまず悩むのがタイヤサイズです。CX-5の標準は19インチですが、17インチも選べます。
僕は迷うことなく、17インチにしました。当然、17インチの方が縦に空気が入っているぶん、高速での乗り心地はよくなります。(19インチは足回りが硬くなる)あと燃費も向上するでしょう。そして何より、タイヤ交換の費用が安い。スタッドレスは17インチだと16〜18万くらいで購入できます。
12月に、ヨコハマの17インチのスタッドレスを16万で買いました。ブリヂストンの17インチは、18.5万円と高かった。仮に19インチのスタッドレスにした場合、ヨコハマもブリヂストンもとんでもない金額になります。あと、ネットなどで売っている超格安の輸入物スタッドレスは、絶対に買うのをやめてください。持ちが悪いし、滑ります。
19インチは、お金に余裕がある方、山道のカーブをガンガン攻めて走りを楽しみたい方向けですね。通常は17インチで十分だと思います。当然車高に変化はありません。見た目に関しても、17インチと19インチの違いに気づく人はまずいないでしょう。まあ、アルミホイールを見ればわかりますが(笑)個人的には、17インチのアルミホイールのデザインの方が好きです。19インチのアルミすり出しの蝶のようなデザインは苦手。
1年乗ってみて、いまだに違和感を覚えるのが車幅です。
CX-5の車幅は何と1840cm!これはアルファードなどの大型車と一緒です。クラウンよりも広い。東京で借りている立体駐車場のパレットが1900mmなので、左右たったの3cmしか空きがありません!! そのため、車庫入れはかなり大変です。ホームセンターやショッピングモールに行った時も、バックでの車庫入れは神経を使います。
ちなみにフォレスターの車幅は1795mm。車庫入れが超簡単でした。最も運転しやすいのはハイエースの車幅1695mmだと言われています。
CX-5の車幅はちょっと広すぎる。大きな車の運転に慣れていない人は、細い道やバックでの運転が大変になってくるでしょう。
あと、マツダ車全般に言えることですが、デザイン優先でいっているので、後方視界が極めて悪いです。特に斜め後ろが見えにくい。MAZDA 3は特にダメ。
後方視界が犠牲になるぶん、カメラやセンサーでしっかりカバーしている、とマツダは言いますが、あまりに前後左右の視界がいいフォレスターから乗り換えると、う〜んCX-5は斜め後が見づらいなあ〜となります。
高速のサービスエリアは、斜めに車を停めますよね。車を出すとき、左後ろが全く見えない(笑)
僕は見送りましたが、お金に余裕のある方は、360度アラウンドビューモニターをつけた方がいいでしょう。唯一後悔している点はこれです。無理してでもつければよかった……。
もちろんバックモニターは付けました。これは、絶対に付けなければダメです。MUSTです! ないと、駐車場でのバッグは100%無理、と言っても過言ではないでしょう。CX-5はお尻がポコンと出っ張っているので、モニターなしではバックの視界(感覚)が掴めないのです。バックモニターだけはどんなことをしても付けてください。これをつけないと激しく後悔します。
車線の逸脱警報システム。これは極めて優秀です。高速走行中、眠くなるときがある。そんな時、白線に近づくときちんと車の向きを修正してくれる。僕は海外で色々な種類のレンタカーに乗ってきましたが、マツダの「ほどよい感じ」の自動制御が一番好きです。
カーブが連続する山道を走っているときも、ハンドルアシストはすごくいいですよ。おおお、誰かがアシストしてくれている〜という感じです。
オートクルーズや自動追従運転もついていますが、まだ1度しか使ったことがありません。やはり6MTの場合、運転を楽しみたいので。というか、6速の状態での高速走行が実に快適なのです。オートクルーズの必要性を全く感じない。
正直言って、オートクルーズや自動追従運転の機能はMT車にはいらないです。でも、PROACTIVEにはついてきてしまった…。
あと、アイドリングストップもいらないですね。僕は常にOFFにして街中を走っています。
マニュアル車の場合、信号での停車時、ニュートラルにしてクラッチを戻すとエンジンがストップします。信号が青になりクラッチを踏むとエンジンが始動するのですが、アイドリングストップが作動したけど急に信号が青になり咄嗟に走らなければいけないときがありますよね。そんなとき、車はエンジンを掛けるタイミングを逃すのです。時々、あれっ?と思うことがある。こんな時は落ち着いてクラッチを踏み直すと、エンジンが始動します。
この現象、僕は勝手に「CX-5 6MTあるある」と呼んでいます(笑)
荷物は大量に積み込めます。CX-5はフロントノーズが長く、後部のラゲッジスペースが狭い。つまりSUVの中で最も積載容量が小さいのです。でも車幅があるので、何となくフォレスターよりも広く感じます。いつも大量の荷物とともに旅に出掛けますが、積み込み時にストレスは全く感じませんでした。
車中泊に関する動画はこちら ↓
https://youtu.be/tJ3kBAbiWjg
マツダコネクトのナビは、それなりに満足しています。ルート案内もなかなかスマート。でも使いづらい点が一つあります。それは高速と一般道の切り替えがすぐに出来ないこと。
例えば高速を走っていて、通常のルートよりいくつか手前で高速を下りたとき、他社のナビならボタン一つで「高速→一般道」の設定変更ができます。しかしマツダのナビは、その切り替えボタンが6層くらい奧にあるのです。だから一般道を走っているとき、高速に戻そう戻そうとするナビの音声がうるさくて仕方ありません。わざわざコンビニの駐車場に停車して設定変更をしている。
高速と一般道の切り替えは、一発で呼び出せるようにしてもらいたいです。あと、ナビ画面の時に、曲名が出ない。これもマイナス。
いずれにしても、マツコネは、ユーザー目線で開発はされていないです。例えばデンソーのイクリプスのように高速の路線図を出すとか、もっとマツダならではの拘りがあってもいいのにな、と思います。
ボディーカラーは赤(ソウルレッド)にしました。
マツダ車の赤はとても美しいです。見ていて惚れ惚れします。赤はプラス7.7万円でしたが、何の迷いもなく赤を選びました。
ただ赤のような濃い色は、擦り傷が目立ちますね……。半年、1年と乗っていると、車のボディには知らぬ間に傷がついていきます。特に僕の場合、細い田舎道や山道をよく走ります。ボディ側面は、道の両脇の潅木や草に擦られ、いつしかたくさんの傷がついている。浅い傷ならコンパウンドですぐに消えますが、深い傷は消えない。マツダ車の場合、深い傷は「白いキズ」となって現れます。よってキズが気になる人は、白いボディカラーを選ぶといいでしょう。
どの車も同じだと思いますが、マツダの赤も、ボディをほんの少し擦っただけで、すぐに「白いキズ」が現れます。カタログには、何層も塗り込まれているというイラストが描かれています。それを見ると塗装はかなり厚いんだ、という印象を受けますが、これはあくまで何ミクロンの話です。
どんな車でもそうですが、マメに洗車をしないと、ボディは汚れていきます。マツダの赤は、うっすら汚れている状態だと、それほど派手さはありません。どこにでも走っている普通の赤い車です。ソウルレッドがまったく目立たない。僕も、もっとマメに洗車をしないといけないな、と思っている今日この頃です。
今、洗車は月一のペースです。スタンドの洗車機に入れています。でも車幅があるので、洗車機に入れるときは大変ですよ。洗車のとき、機械がぶつからないかと、いつも緊張します(笑)
マツダに期待することは、赤に変わる代表色です。
そう、今のマツダには、赤しか象徴的な色がありません。今年のマイナーチェンジで、CX-5にポリメタルグレーという色が追加されましたが、僕はときめきませんでした。マシーングレーもいまいち。どうやらマツダは、暗く渋い色が好きなようです。
余談ですが、レクサスNXに、ブロンズカラーが追加されました。この色、好きです。また、メルセデスやボルボをはじめとするヨーロッパ車の中間色は、どれも本当に素晴らしいです。スバルも色に関して頑張っている。
いずれにしても、多くの日本人が、マツダの「赤」に少し飽きがきているのも事実です。あっと驚くような新色を出してもらいたいですね。例えばメタリックの淡いブルーとか。マツダだとできると思います。
購入時、フォグランプは付けませんでした。MAZDA 3やCX-30からもおわかりいただけるように、マツダはフォグランプを撤廃する方向で動いています。
ただ日本人はフォグランプが好きな人が多いので、CX-5にも小さなランプをチョコンと取り付けできるようになっている。実際見たら、「ああ、これだったらいらない」と思いました。フォグランプもルーフレールも、後付けできます。必要になったらつければいいのです。
ルーフレールはいつか取り付けたいです。ルーフボックスを乗せたいから。
近年のマツダ車の走りは極めて上質です。路面に吸い付くような走りは、ヨーロッパ車を彷彿とさせます。CX-5も、走りはフォレスターより優れていました。スバリストとしては少し悔しかった……。
もちろん、雪道での4WD走行性能は、フォレスターの方が上です。しかしCX-5にも、2019年末のマイナーチェンジで、オフロードトラクションアシストがつきました。これでフォレスターと肩を並べることができるようになった。雪国に行くことが多いので、この機能がついたCX-5、少し羨ましいです。
性能のいいスタッドレスを履いていれば、雪道はガンガン走れます。雪道を走る度に、やはりマニュアル車にしてよかったと心の底から思います。どのギアでもエンジンブレーキが効くので、減速時は滑りにくいのです。雪に埋もれた山道もグングン登っていく。
CX-5の4WDは、通常はFFで走行しており、雨や雪など路面の状態が悪いときだけ自動で4WDに切り替わる方式です。つまり雪道の走行時はずっと4WDの状態です。ギアは3〜4速で走ることが多くなるので、当然燃費が悪くなります。東北を1週間巡ったときの平均燃費は16.5kmでした。それでも他の4WD車よりは全然燃費がいいです。ディーゼルはとにかく凄いんです!
雪道の走行に関しては、この動画をご覧下さい。基本、僕は雪道でも夏と全く同じスピードで走ります。(20代の頃はカナダに滞在していたので)
https://youtu.be/93oC6-bSs_g
いずれにしても、寒冷地に行くときは、現地で寒冷地仕様の軽油を入れるようにしてください。東京や大阪のスタンドで入れた軽油のまま東北や北海道、もしくはスキー場へ行くと、氷点下の早朝、軽油は凍って車が故障します。
僕はいつも北国に着いたときに燃料が空になるようにし、そして北国のガソリンスタンドで軽油を満タンにしています。長距離を走るトラックのドライバーなら誰もがやっていること。基本中の基本です。
マツダCX-5にしてよかったです。5年後、また乗り換えると思いますが、今の段階では、次もマツダかな、と考えています。
ヨーロッパ車も憧れますが、日本でハイオク車に乗るのはやはり抵抗があります。仮にディーゼル車を選んだとしても、日本に輸出するのはオートマチック車ばかりなので全く魅力を感じません。プジョーもボルボもBMWもフィアットもマニュアル車の方が優れているのに、何で日本では出さないのだろう。そして自動車評論家は、何故ヨーロッパ車のオートマを評価するのだろう。全く理解できません。
6MTで車を選びをしていたとき、ルノーのカングー6MTも候補にあがりました。しかし、ご存じのようにカングーはハイオクです。よって却下(ディーゼルだったら買っていたかも)。
スイフトスポーツ6MTも、テストドライブまでいきましたが、ハイオクだったので却下です。僕の場合、5年で10万キロは走るのです。ハイオク車になんか乗ったら、とんでもないことになってしまうのです。庶民のスポーツカー、スイフトスポーツは、絶対にレギュラー仕様で出すべきです!
そう、どう考えても、最終的にはマツダになっていきました。
マツダにして正解でした。ディーゼル×6MTの走りは、とても美しいです。CMコピーの「美しく走る」の美しさは、デザインではなく走りの「美しさ」にあることを知りました。
そして当然ですが、もし仮にマツダがディーゼルと6MTの製造をやめてしまったら、マツダ車には乗らないと思います。今後電動化の流れは避けられないと思いますが、駆動には6MTを採用してください!
CX-5の上に、CX-8というひとまわり大きな車があります。ミニバンを想定して開発したようですが、核家族化が進む今、3列シートの必要性を感じている人は少ないと思う。オプションで3列目のシートを取っ払った5人乗り仕様を出せば、今以上に売れるでしょう。何より大量の荷物を詰めるし、快適な車中泊も可能になる。
日本の中小企業の社長さんたちは、立場上、ベンツは買えません。多くがクラウンを選んでいますが、僕的にはCX-8あたりが一番いいんじゃないか、と思っています。だから絶対に5人仕様を出すべきです。是非CX-8の6MTも出してもらいたいですね。
以上、長々と書いてきましたが、ディーゼル×6MTは、もう最高ですよ。運転が楽しくて仕方ありません。何で日本人はマニュアル車を選ばないんだろう。不思議です。
今日は珍しくホテルの部屋で時間が取れたので、車のことを書いてみました。