CAROUSEL EL DORADO カルーセルエルドラド
3月中旬発売 4500円+税
オールカラー80ページ
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1907年、ドイツの機械工ヒューゴ・ハッセによって生み出されたメリーゴーランド「カルーセルエルドラド」。アール・ヌーヴォー様式の豪華な美術工芸でうめつくされたこの回転木馬は、ヨーロッパ各地を巡った後、アメリカのコニーアイランドにある遊園地へと渡り、1971年からは日本の遊園地「としまえん」で動き続けている。2010年には、機械仕掛けの芸術的乗物として「機械遺産」に認定された。100年以上の時を越え、夢とロマンを語り継ぐ伝説の回転木馬の魅力を余すところなく伝える初の写真集。
豊島園にあるメリーゴーランド「カルーセルエルドラド」は日本最古の遊戯機械で、世界的にも最古級の回転木馬として知られています。ドイツで生まれ、ニューヨーク、そして日本にやって来ました。
カルーセルエルドラドに惹かれ、テーマにしようと思ったのが2016年の秋。正式な許可が下り、撮影をスタートしたのが2018年に入ってからでした。もちろん誰から依頼されたわけでもなく、自分のテーマとして取り組みました。
休園日を利用し、何度も足を運びました。1回の取材で2000枚は撮ったと思います。
(←撮影中の吉村)
本作りは昨年の夏頃からはじめました。歴史やあとがきの原稿を書き、印刷会社に入稿したのが昨年秋。何度かの色校を経て、ようやく写真集として出版することができたのです。
写真集『錦鯉』と同じA4サイズ、80ページオールカラーです。印刷に一切の妥協はなく、とても美しい仕上がりです。ただ超少部数出版のため、単価が4,500円+税になりました。
Amazonにようやくアップされましたが、入荷時期は未定です。たまにポツンと出ると思います。
全国の書店には配本されますが、大型書店に1冊あるかないかという状況になるでしょう。もちろん書店で注文をすれば手に入ります。
日本で唯一、池袋ジュンク堂書店の芸術書コーナーには数冊置かれます。とてもお世話になっている書店さんなので、数冊配本してもらうよう、僕から出版社にお願いしました。見本も1冊あるので、手に取ってご覧頂けます。(在庫状況は、行く前に必ず電話で確認してください。TEL 03-5956-6111 )
清里フォトギャラリーのブックコーナーには置かれません。それほど初版部数が少ないのです。
豊島園といえば、先月、閉園するかも……というニュースが全国を駆け巡りました。もちろん僕はこのことを知りませんでした。写真展で大阪にいる時にネットニュースで知ったのですが、飛び上がるほど驚いたのを思い出します。
今後、カルーセルエルドラドがどうなるかは聞いていません。ただ、豊島園で動き続けてきた回転木馬を写真集として形に残すことが出来て本当によかったと心の底から思いました。そう、写真は今という時代の「記録」なんです。
写真集『カルーセルエルドラド』は自信作です。是非ご覧下さい。