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2020年4月18日 (土)

写真家のテーマ 風景か女性か

32年前、プリンスエドワード島から戻り、出版社に売り込みをしたら、写真が飛ぶように売れました。使用料はどんぶり勘定。本当にいい時代だった。ちなみに今だったら100%無理でしょう。海外で写真を撮って、出版社に売り込みをしても、写真は1枚も売れません。
すぐに名刺を作り、カメラマンになることができました。ちなみに、アマチュアとプロの線引きは、名刺があるかないかです。スピード名刺でもなんでもいいので、「写真家○○○○」と名刺を作った直後からプロになれるのです。実績は関係ない。名刺があればみんな信じてしまう。

板橋区にいる吉村君のところにいけばプリンスエドワード島の写真がたくさんある、という情報が業界内にいっきに広がり、同時に次から次へと仕事が舞い込むようになりました。
Img20200418_18391377 雑誌「セブンティーン」からも、島に行ってモデルさんのファッション撮影をしてくれませんか、という依頼があった。
初めてのモデル撮影でしたが、あの頃は編集者さん、スタイリストさん、メイクさんが現場を固めてくれたので、何ら問題はありませんでした。
もしかしたら、女性を撮る写真家の道に進むことも出来たかもしれない。でも自分は風景の道に進みました。理由は忘れました。たぶんカナダが好きだったからだと思います。
あのまま東京にいて、女性や芸能人を撮るコマーシャルの道に進んでいたら、きっと今頃は、都心の億ションで暮らし、ベンツに乗っているでしょう。
○○○な○の写真集が1カ月で50万部突破とか、今の時代も女性をテーマにした写真集は凄い勢いです。出版不況でも売れまくっている。

32年間で、たくさんの風景写真展を開催してきました。
会場に来るオジサンたちから決まって質問されるのが、「吉村さんはおねーちゃんは撮らないの?」です。日本のオジサンたちは決まってその質問をしてくる。写真家=女性を撮る、という認識なんです。
以前、ある写真雑誌で、「風景写真家が撮るヌード写真」という企画が持ち上がりました。結局その企画は頓挫したのですが、仮に依頼がきていたら、受けていたでしょう。おそらく、女性を風景として見た撮り方をしていたと思う。
いずれにしても、風景や建築、料理やドキュメンタリーをテーマにしている写真家も、この世の中にはたくさんいるのです。そのことをもっと多くの人に知ってもらいたいです。

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