今日から移動開始
夕方、中央道を走って松本へ。
山の緑は輝いていました。諏訪湖や空も青かった。やはり外に出ると感性が研ぎ澄まされます。
人生最初の一人旅は、高校2年の夏休み、北海道へ行きました。
いまだと宿はネットで予約できるのですが、同時はどうやったのだろう……と記憶を溯ってみたら、確か電車の時刻表でした。時刻表の最終ページに、全国の旅館のリストが載っていて、「釧路」にあった数件の宿から一つを選んで電話予約したのです。
フェリーで釧路に着き、何らかの手段で駅まで行き、歩いて宿へ行った記憶がある。
夕食と朝食は相部屋でした。朝、向かいの席にやたら喋るおじさんがいて、「ああ、めどくさいな」と思いながらも話を聞きながら食べました。
「ここの宿、装飾が立派でしょ。なぜかわかる? 昔は遊郭だったんだよ」とおじさんは教えてくれました。
当時はその「遊郭」という言葉の意味がわからず、「へーそうなんですか」と適当に受け答えしていましたが、旅が終わってから辞書で調べてみた。
北海道の旅の記憶はほとんどありませんが、何故かこの言葉のやりとりだけ、鮮明に覚えています。
今の高校生って、一人旅をするのかな。僕らの時代はみんな凄かった。自転車で日本の旅に出てしまったクラスメイトも3〜4人いた。