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2020年12月19日 (土)

すべて撮り直し

よく作家の人が、常に書いていないといい文章が書けなくなる、と言っています。写真家も同じで、常に撮っていないといい写真が撮れなくなるのです。
僕の場合は、いい写真が撮れないというよりも、失敗が多くなります。

コロナの前は、毎週のようにどこかに出掛け、写真を撮っていました。海外も毎月行っていた。しかし今年は、デスクワークばかりで、あまり写真を撮っていません。1ヶ月以上シャッターを押さないこともある。

2日間、みっちりハッピードリンクショップの撮影を行い、さて松本へ戻ろうかと、カメラの液晶をチラッと見たとき、思わず「あっ〜」と叫んでしまいました。
なんと、jpeg(小)のみで撮影を行なっていたのです。いつもはJPEG(最大)+RAW
jPEG(小)では印刷原稿に使えないので、すべて撮り直しです。2日間の取材、すべて無駄になってしまった……。

いつも撮影に入る前に指差し確認をして各設定をチェックするのですが、今回は何故かしなかった。
何の仕事でもそうですが、忙しい時ほど失敗が少なく、暇な時ほど失敗が多い。
僕の場合、忙しい時ほどベストショットが多く生まれます。
写真集『パストラル』の表紙の写真。あの年は忙しくて忙しくて、まさにプリンスエドワード島は2日間しかいることができなかった。滞在中、1枚でも多くの写真を撮ろうと、朝4時半から活動をしていた。そしたら朝焼けの大ベストショットを生み出すことが出来たのです。仮に1週間いるとしたら、初日は早起きしていなかったと思う。

コロナ禍、だんだんと疲れてきました。。。
あと1〜2年今の状況が続くとしたら、写真の腕は相当鈍りますね。
今後、近場でいいので2週間に一度は何処かへ出掛け、カメラを使ってシャッターを切るようにします。

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