危機感はあるのかないのか
あるカメラメーカーへ。用件を済ませた後、担当者さんと30分くらい雑談します。
今回のコロナ禍、多くの写真家はそれほど影響を受けていないかもしれないとのこと。僕も何となくそんな気がしていました。確かにコロナ禍で転職したという写真家は、あまり聞きませんね。
そもそも、写真というかアートをやっている人たちは、裕福な家庭の子どもたちが多いのです。コロナ禍になる前でも、あまりお金のことは考えず、好きなアート作品ばかりを撮って生活していた。アートの世界は収入に結びつきませんが、それに関してはあまり関係がなかったのです。つまりコロナ禍でも危機感を抱いていない写真家が多い。
あと、今の20〜30代の若手写真家たちは、SNSを利用して作品発表して稼いでいるので、これまたお金の心配はいりません。誰もが、僕ら熟年写真家より2〜3倍多く稼いでいる。
コロナ禍になり、多くの人がYouTubeとか、インスタ、ブログを見るようになったので、若手写真家たちは以前よりも景気がいいらしい。新しいカメラやレンズを次々と買っています。
商品撮影を行っている写真家たちも、忙しくて大変みたいです。どの企業も通販に移行しているので、撮影依頼の仕事がひっきりなしに舞い込むらしい。
固定スタジオより、出張撮影を行っている人が強いみたいです。その会社に行って、簡易スタジオを組み立てて、商品の撮影ができるから。
コロナ禍で焦っているのは、写真界の中で自分だけのような気がしてきました…(笑)
たぶん、そうだと思う。「世界の風景」で生活している写真家って、あまりいなかったので。
まあでも、危機感を持つことはいいことだと思うのです。なぜなら色々なことにチャレンジできるから。カメラの前でペラペラ喋ることも、何ら抵抗なくやっているので、ぐれぐれもご心配なさらずに。
とにかく今年は動きます。