長引きそうなので、色々考えている
EUはまた日本からの渡航を禁止。
今年も海外での撮影活動は出来そうもありません。
昨年の今頃、大阪で写真展を開催していました。大きな講演会やギャラリートークも普通にできた。
春頃から日本も感染者が増加し、その後、緊急事態宣言。
夏には終息し、秋には海外に行けるだろうと楽観していましたが、1年経っても一向に終息する気配を見せません。
さらに1年続くとして、今年はどうするかを、今、真剣に考えています。
日本国内を精力的に撮影することもいいのですが、あまり動き過ぎると、来年、もしくは再来年からの海外取材費が底をついてしまいます。吉村の場合、このバランスが難しいのです。
飲食店がテイクアウトサービスを始めているように、吉村事務所も生き残りをかけた新しいビジネスを模索中です。
よく色々な人に、「清里フォトギャラリーのオンラインショップで、サイン本の写真集やエッセイ集を販売すればいいじゃないですか」と言われます。
確かに著者がサイン本の通販をはじめたら、すごく売れるでしょう。間違いなくAmazonよりも売れると思う。
ただこれは現実的に不可能です。
著者が出版社から引けるのは定価の8掛です。仮に定価で販売したとしても、20%しか利益が出ない。もちろん、清里オルゴール館に支払う販売手数料はそれ以上ですし、送料は吉村事務所で持っている。
つまり今の店頭販売でも、1冊売れるたびに赤が出ているのです。
では何で自ら写真集を大々的に販売しているかというと、今はそれほど書店で本が売れないからです。ジュンク堂さんみたいにたくさん売ってくれるところは本当に稀。
もう何年も前から、自分で販売拠点を持ちたいと思っていました。常に人が集まるところ、つまり清里はベストな場所だったのです。
今、清里オルゴール館でとてもよく写真集が売れるのです。「あさ」とか「美しい村シリーズ」はすぐに在庫が切れるので、しょっちゅう出版社に注文を掛けている。そう、本は「動く」ことが大切です。
いつの日か夢が叶って自分のギャラリーを持つことが出来たら、サイン入り写真集の通販を真剣に始めます。本の通販に関してはそれまでお待ちください。
で今後、コロナ禍対策として何をしていくかは、まだ模索中です。