海外に行きます
昨年は、「コロナ禍で真っ先に消える写真家」と言われ、今年に入ってからは「給付金写真家」と言われ続けてきました。
最近は何も言われなくなった。写真界からは消えたと思われているのかもしれません(笑)
海外をテーマにしていた他の写真家さんたちは、今は何をしているんだろう……。冗談抜きで、職替えした写真家さんが何人かいると思います。
今残っているのは、家が裕福な写真家、あと大学などで講師の仕事を得ている写真家です。そう、学歴って、こんな時に強いんです。
吉村の場合、消えないように、動き続けています。動き続けていると、色々な「運」や「チャンス」が芽生えてくる。今、それを上手く掬い取っています。
実は海外に行く決断をしました。今週は、ワクチンパスポートの申請、国際免許の更新をした。いずれにしても帰国後は2週間の隔離なので、10月は丸々潰れてしまいます。
仮にコロナが終息しても、世の中は前と同じようにはならないと思います。
以前、熟年層はこぞって海外旅行に出掛けていましたが、そんな時代はもう来ないような気がしている。2年も停滞してしまうと、多くの人が気力を失ってしまう。海外に行くのが面倒くさくなってしまう。
東京でレストランを経営していた友人は、1年以上休んだのでもうやる気なし、と言っていました。
これからは、精神面での戦いになりますね。
時代は緩やかに移り変わっています。
表現の場は、SNSが中心となり、カメラはスマホに切り替わり、紙の本は縮小し電子書籍が主流となっていく。生半可はプロは消え、アマチュアが台頭していくでしょう。
だとしたら、吉村のような写真家はどうやって生き残っていくか。
清里でもう一度ギャラリーをはじめることができれば、次は上手くやっていける自信があります。
いずれにしても、今はこの東京で、生きることの大変さを、自分なりに楽しんでいます。