クリスマスのイルミネーション
大人気のクリスマスイルミネーションですが、今から30年前は、誰一人としてやっている人はいませんでした。
1989年にプリンスエドワード島に約1年間暮らしたとき、クリスマスのイルミネーションに驚き、たくさんの写真を撮りました。
帰国後、雑誌『私のカントリー』に写真とエッセイを発表しました。その頃から徐々に日本でもイルミネーションの飾りがはじまっていったのです。
すべてのはじまりは、雑誌『私のカントリー』だと思っています。
コカコーラが日本のCMでアメリカのイルミネーションの映像を使ったのは、それから4〜5年後です。
もちろん今でもカナダやアメリカではイルミネーションの飾り付けが行われています。でも正直言って、グッと惹かれるものがありません。なぜなら光源がLEDになってしまったから。LEDの光は、眩しく、派手過ぎるので、雰囲気がありません。
昔の、あたたかみのある光の方が好きでした。
LEDの光によって行われるプロジェクションマッピング。僕はあまり好きではありません。
ヨーロッパでも、時々歴史ある大聖堂や博物館、宮殿に、プロジェクションマッピングでド派手な絵を描いている。
旅先で夜景を撮影しているとき、あ〜あ、とがっかりすることがよくあります。