フィルムは永遠でない
作品額、今はアクリルの方が人気ですが、額装も時々ご注文をいただきます。
先日、『草原につづく赤い道』P64〜65の作品額(半切サイズ)の制作を行いましたが、たいへん素晴らしい仕上がりになりました。自分でも欲しくなった。
原版となるフィルムは色がかなり退色しています。
よって、スキャニングしてデータ化し、写真集を見ながら色を作り出していかなければなりません。もちろん写真集も色が退色しています。最終的には、撮影者本人の記憶色に頼るしかないのです。
フィルムは永遠ではないです。その永遠でないものを使って作品を生み出してきた自分は一体何をやっていたんだろう……と考えることもありますが、当時はフィルムしかなかったので、こればかりは仕方のないことですね。
あと20〜30年時が流れたら、80年代、90年代にフィルムで撮影した写真は全滅です。