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2022年6月 6日 (月)

写真展05日目 「出版の世界」にいることを誇りに感じ、活動しています

Img_20220605_165613 今回の写真展では、豊島園の回転木馬「カルーセルエルドラド」の作品を4点展示しています。
作品を観た人によく言われます。
「としまえんが閉園のとき、テレビで何度も特集をやっていましたよね。それにすぐ目をつけてしまう吉村さんはさすがです」
もちろん僕はこう言います。「違います。カルーセルエルドラドは、その何年も前から追いかけ、そして閉園のことは知らずに写真集を作りました」と。

セメントにしても、錦鯉にしても、観覧車にしても、世界遺産になった五島列島にしても、すべて同じ。誰もが、吉村はテレビ番組の影響でテーマを見つけたと思っている。
イタリアもそうです。たくさんの人に、「吉村さん、BSのイタリアの小さな村を観ているんですね」と言われる。
僕はこの番組を一度も観たことがないし、観ようと思ったこともありません。まったく興味がないです。そもそも、僕がイタリアの美しい村を追いかけていたのは、番組なんかより何年も前の話です。
木曽川の発電所の福澤桃介の世界はいつかドラマになると思うし、今、多くの人から「はっ?」と言われながらも取り組んでいる自動販売機も、たぶん5年後は凄いことになっている。
「日本の美しい村」にしても、これからマスコミは様々な企画を立ち上げていくでしょう。

プリンスエドワード島も、「赤毛のアン」が大ブームになり、連ドラがあって多くの日本人が知るようになりましたが、僕がプリンスエドワード島に住んでテーマにすると決めたのは、今から34年前の1988年です。
でも結果として、「フットワークの軽い吉村さんはブームになるとすぐにその地に行って写真を撮るからさすがです」になってしまう。おそらく、世の中の9割の人がそう思っている。

いいとこ取りをしているのは出版人の方ではありません。マスメディアの方なんです。これはきっぱりと言っておきます。

出版を1とすれば、テレビはその数百倍の影響力があります。だから何から何までテレビがナンバーワンになってしまう。実際は違うんですけどね。

僕は、地味〜な「出版の世界」にいることを誇りに感じています。
もちろん出版人にも二つのパターンがある。無から何か新しいものを立ち上げようとする編集者と、ブームになっているからそれに便乗しようとする編集者。
後者の方は、SNSでバズっているテーマ、フォロワー数やチャンネル登録者数が多い人に積極的に声を掛け、次々とベストセラー本を生み出していく。
どちらもいいと思うのですが、僕は無から何かを立ち上げていくスタイルの方が好きですね。いま僕がお付き合いしている編集者さんたちは、皆さん無から何かの企画を立ち上げるのが好きな人ばかりです。
プリンスエドワード島、ヨーロッパの美しい村、ブルーモーメント、朝や夕など、売れるかわからないけど、本にしてみよう、と編集者さんが企画を通してくれました。

いずれにしても、50過ぎのオッサンになってくると、周りがまったく気にならなくなります。自分のことしか興味がなくなる。
プリンスエドワード島って、この前テレビでやっていましたね、と言われても、へ〜そうですか、で終わるし、イタリアのテレビ番組って本国から勲章をもらったんですよね、と聞かされても、それはおめでとうございます、で終わりです。
出版の世界なんか何の評価もされませんが、これに関してもまったく気にしていません。僕自身の活動を応援してくるファンや編集者が何人もいる。これだけで幸せです。

このような写真展も同じです。
僕は数年前から、作品を「見せる」と同時に「売る」ことも積極的に行ってきました。でも多くの方々に、作品展の会場でその作品に価格をつけているなんてけしからん! と言われたものです。
じゃあ今はどうか。コロナ禍で、写真家の誰もが苦しくなり、もっと作品を積極的に売っていきましょう、という流れになってきている。だからよく写真業界の人たちが、吉村の写真展や書店のイベント、清里フォトギャラリーを「視察」に訪れます。
以前は、あれだけ批判されていたのですが(笑)

いずれにしても、写真集を出版したとき、写真展を開催しているとき、僕の心の中は次のテーマに飛んでいます。つまり「過去」と「現在」のことはあまり深くは考えていません。

今日も前置きが長くなりました。
10時に会場がOPEN。最初の20分くらいは訪れる人が一人でしたが、だんだんと混みはじめ、15時頃まで会場には常に2〜6人いるという状況が続きました。
写真集、かなり少なくなりました。『LIGHT ON EARTH』『RESPECT』『雪の色』『RIVER 木曽川×発電所』は速攻で完売。あと10部ずつ取り寄せるべきでした。
フォトエッセイ集『朝の光とともに、世界を巡る旅をはじまる』は、出版社の在庫が少ないので今回は取り寄せませんでしたが、もしあったとしたら50部くらいは売れたでしょう。これに関しては、重版を検討してもらいます。
Img_20220606_170345 会場内に置かれたメッセージノートにはたくさんの感想が書かれていました。終了後、じっくり拝読します。

17時台は3人のみ。静かでした。
18時に閉め、会場を後にしました。
写真展、残り2日間です。是非お立ち寄りください!

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