昔ながらのスタイルを続けていきたいけど、これでは食えないかも
Twitter、Instagram、YouTubeでいただくコメントはすべて目を通しています。週一くらいのペースでまとめて読んでいます。
YouTubeにアップした雑誌「デジタルカメラマガジン」の告知動画にコメントを書いてくださったFmt Sgwさん、素敵なメッセージをありがとうございました。嬉しかったです。
今回の「デジタルカメラマガジン」の特集、とても評判がいいです。
何より凄いのは、このような旅行記を掲載OKにしてくれた編集者さんです。
旅行記では、写真の撮り方とかレンズの描写力とか、一切触れていません。もちろんカメラメーカーのタイアップもついていない。
であるにも関わらず、このような立派な特集ページを組んでくれたのです。凄いことだと思う。
旅行記を発表できる紙媒体は年々少なくなっています。30年前は山ほどあったのですが、今はないに等しいです。WEBマガジンにしても、あまりに長い文章は読んでもらえないので、キャプションのような3〜5行の文章が主流になっている。
「日本の最も美しい村の旅」も、どこかで連載をしたいのですが、その媒体がなかなか見つかりません。WEBマガジンからは時々声が掛かりますが、「原稿料ナシだったら」と言われるので、丁寧にお断りしています。
いずれにしても、「日本の最も美しい村」は、数年後に本にしますので、その時をお待ちください。
よく色々な人に、吉村さんのYouTubeの旅動画はイマイチですね、と言われます。
こればかりは仕方ありません。動画の撮影は、あくまで片手間で行っているからです。
僕の場合、スチル撮影と取材がメインです。特に文章の取材は時間がかかるし、頭も使う。動画を撮っている暇はありません。仮に動画を撮ったら、いい取材ができないのです。
いつも取材が終わったら、そうだ動画も撮っておこうと、30秒ほどカメラを回しているだけです。そんな動画をつなぎ合わせてYouTubeにアップしているので、旅動画が浅くて当然です。
これでも若者に負けないよう、頑張っているんですが(^^;)
僕はやっぱり昔の人間なので、写真、文章と、従来の表現方法の方を好みます。
今の若い人たちは知らないと思いますが、僕らの世代は、『深夜特急』などの旅行記を読んで海外に想いを馳せていました。深夜特急の3巻目の発売日は、書店に行列が出来たんですよ。そう、紙の本には、それほどの力があったのです。色々な作家の旅行記を読んで感動し、涙を流す、なってしょっちゅうでした。
今の時代、世界旅行と言えば、YouTubeに動画が山ほどあがっています。世界一周をしている日本人の若者が何百人もいる。
そう、今の若い人たちは、そんなYouTubeの動画を見て、ワクワクしているんです。海外に想いを馳せている。
僕はこれからも、写真を撮って、取材をして、文章を書いてと、いわゆる紙の世界に拘っていきたいです。問題は、この昔ながらの地味なスタイルでは食えなくなってきていることですね。
YouTubeをはじめとするSNSでの表現の方が、10倍も20倍も稼げます。実際、若者たちは稼ぎまくっている。世界旅行をしている若者たちも、何人かはビジネスクラスやファーストクラスで移動していますよね。
ヘンな時代です。
https://youtu.be/nPljPaDMKKk