「うす茶あられ」40年ぶり
先日、トークショーで足を運んだ静岡で、ある方からお茶をもらいました。
早速飲んでみたら、「あっ」と小さく叫んでしまった。そう、懐かしい味がしたからです。
中学2年のとき、このお茶を飲みました。
校内に、相談室というのがありました。何か困ったことや悩みがある人は、相談室に行って担当の先生に相談することができたのです。
当時は真面目だった吉村君、実はある悩みを抱えていました。その悩みとは、数学の先生の声が小さい、ということです。小さくモゾモゾと喋るので、授業が全く理解できません。
僕だけでなく、多くの生徒がいらだちを感じていたようです。そこで、級長のN君と一緒に、相談室に行って相談してみたというわけです。
勇気を出して先生に「声が小さいです」と言うしかないね、というアドバイスだったと思いますが、実際に受業中、先生に言ったかどうかは思い出せません。僕にはその勇気がありませんでした。
でそのとき、相談室でお茶が出たのです。「うす茶あられ」でした。甘い独特の味は、ずっと記憶に残っています。
そのお茶と40年ぶりに出会えたとは驚きです。