強い写真ばかりでは構成できない
昨年の清里「オルゴール館」での写真展は、世界各国で生み出した50点の作品を展示しました。
いま、この写真集を作ろうとしているのですが、本の構成はたいへん難しいです。
ただ単に50点を並べただけだと、本はできません。仮にできたとしても、まるで図録ような本になってしまう。
本の場合、見開きページ、つまり2作品の並べ方が重要になってきます。あとページを開いていくときの流れも大切です。
ベストショット、いわゆる「強い写真」ばかりだと構成できないので、強い写真をカットし、新たに「弱めの写真」を追加する必要があります。
想い入れのあるベストショットをカットできるかが、プロとアマの違いだと思っています。
写真集の構成、通常は2〜3日で終わりますが、僕の場合、3週間ほど時間をかけます。
1週間で大まかな形を作り、数日寝かせることを繰り返しながら、完成形まで持っていく。
2週間前から仕事場に籠もり、朝から晩までモニターとにらめっこし、頭をフル回転させながら構成を練っています。
写真集、必ず出します。