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2023年4月25日 (火)

若い人たちが経営してるお店を取材するのは難しい

2年前から日本の取材も積極的に行っています。
村に入ると、風景、歴史、文化に関するものを撮影し、同時にショップやレストラン、宿なども取材します。どの村でも、10〜20人くらいとお会し、話をするでしょうか。

どの村にも、たくさんの若者たちが移住していることに驚かされます。
大都市で7000万(3LDK)のマンションを買うより、地方で3000万(4LDK)の家を建てたり、同じ費用を掛けて古民家を改修したりする方が、上質な暮らしが出来ることに気づきはじめているのです。

地方に移住する若い人たちは確実に増えているので、政府はそれを手助けするような政策を打ち出してもらいたいですね。そうすれば地方はいま以上に活性化していきます。
たとえば京都がはじめた「空き家税」とかは大賛成です。古民家を手放す人が増えるでしょう。空き家税は、全都道府県がやればいいと思っている。長野県は是非はじめてもらいたい。使っていない空き家や山小屋が山ほどありますが、家主は売ってくれないんです。

地方には、宿やレストラン、カフェで大成功している若い人たちが山ほどいます。そして共通しているのは、どこも「取材拒否」です(笑)
コンタクトすると、「すみません、取材は受け付けていないんです」と丁寧にお断りしてくる。新聞や雑誌はまだしも、テレビなんかもっての他、と言います。
確かにテレビに取り上げられると、そのときの影響力はありますが、ある日シュッと萎んでしまう。それを恐れているのでしょう。
あと、今の時代、常識外れのYouTuberたちが世間を荒らしまくっているので、取材を拒否するのは当然ですね。
仮に僕がギャラリーをやっていて、YouTuberからコンタクトがあったとしたら、取材は断ります。

今の若い人たちは、SNSの使い方が上手いので、マスコミや第三者に宣伝してもらわなくても、独自で自分たちのことをプロモーションできてしまうのです。特にインスタをうまく使っている。インスタだけで商売しているお店や宿が山ほどあります。
近い将来、国内の「旅行ガイドブック」は、確実になくなるでしょう。有名なアレとかも、今は熟年層に支えられているのでまだ少しは売れていますが、10年後、20年後、買う人は誰もいなくなる。
世界をテーマにしている「地球の歩き方」は確実に残ると思います。

基本、若者たちが経営しているお店や宿は取材できないことになりますが、「吉村さんだったら取材OKですよ」と言ってくれる人がたくさんいるので、僕として救われています。
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