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2023年9月29日 (金)

カナダはそろそろ紅葉です! ローレンシャンの秋

9月下旬といえば、カナダ、ローレンシャンの紅葉です。例年通りであれば、そろそろ紅葉が始まるでしょう。
写真集『ローレンシャンの秋』は、2005年9月に出版されました。

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当時は写真集がたいへんよく売れていた時代です。出版社アップフロントブックスは、初版7000部も制作しました。たくさん刷ったので、価格も2700円に抑えることができたのです。

東京駅に巨大なポスターを貼ったり、山手線内の車内広告もやりました。そのかいあって、出だしからまずまずの売れ行きでした。

数年後、某旅行会社が、ツアー申し込みのお客さんにプレゼント品としてこの本を購入してくれたので、2000部の重版が掛かりました。

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写真集『ローレンシャンの秋』は、別の意味でも注目を集めました。
紙媒体として、究極の美しさを追求していたからです。この鮮やかな色彩表現は、フィルム(ベルビア)でないと絶対に出せない、とまで言われたほどです。

これと同じクオリティの写真集を、いまの時代デジタルカメラでできるか、と問われたら、100%無理、と断言してもいい。デジタルでこの鮮やかさを出そうとすると、どうしても不自然さが出てしまう。そう、いかにも作りました、って感じになってしまうのです。あとデジタルは、どうしてもその場にいるような空気感を伝えられない。デジタルは、モニターとは相性がいいのですが、紙媒体とは相性が悪いのです。

やはりフィルムの力は偉大です。

「ああ、いますぐにでもカナダの紅葉を撮りに行きたいなあ〜」と思いながら、今日は久しぶりに『ローレンシャンの秋』のページを捲ってみました。
美しいです。「この世界、デジタルでは出せないんだよな〜」と呟きながら、ページを捲りました。

『ローレンシャンの秋』は、2016年頃に絶版になりました。
一時期、1冊9000円くらいまで価格がアップしましたが、今は手放す人も多く、たくさんの中古本が出回っています。Amazonでも1000円前後で出品されているようです。
1万部近く出た写真集なので、全国の図書館に置かれています。是非ご覧ください! 

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