標準レンズは35mmだと思う
最も人の視覚に近い50mmが、標準レンズとされています。
そのため、最初にレンズ交換式のカメラを買う人は、決まって50mmを選びます。
僕自身も、生まれて初めて買ったカメラOLYMPUS OM10には、50mmF1.8を装着しました。
でも、写真を仕事にするようになってから、標準は35mmじゃないか、と考えるようになっていったのです。
ときめく被写体と出会ったときにカメラを構えます。そのとき、50mmレンズだと自分の感覚より大きい気がするのです。特に、建物がらみの被写体にカメラを向けたとき、50mmだとかなり違和感がある。
で、35mmレンズに切りかえると、意外としっくりくるのです。
25年前、Nikon F3とCONTAX G2が生産終了になるとアナウンスがあったとき、急いでカメラを購入したのですが、どちらも50mmは選ばす、僕自身が標準と考える35mmを選びました。
よって、NikonもCONTAXも、50mmレンズを持っていません。
この前のスイスの旅はデジタルカメラで撮影しましたが、実はPENTAX LXも持って行きました。
LXに装着したレンズは50mmF1.4です。何故かPENTAXだけは標準が1本ありました。
フィルム2本撮影してみたのですが、やはり50mmでの撮影は難しいと思った。
やはり吉村の標準は35mmです。いま、PENTAXの35mmの単焦点を買おうかと真剣に考えている。
ちなみに、スイスで撮った写真は、多くが失敗でした。
感度100のフィルムを、デジタルカメラのような感覚で使ってしまったので、特に室内、教会内の写真とかはブレブレだったのです。
もう完全に、30年前の感覚を忘れている。フィルムは難しいですね。
このように室内はすべてブレブレ。デジタルカメラだと、感度はオート。この被写体だと自動的にISO3200になるので、手ブレは防げます。