Mamiya C330はやっぱり凄いカメラだった
今のデジタルカメラは、ただシャッターを押すだけで素晴らしい写真が撮れます。ピント、露出がぴったり合い、手ブレ補正機能が搭載されているのでブレることもない。
あと、何よりレンズがいいですね。どこまでもシャープでクリア、フレアやゴーストは発生しません。
そう、写真は「ただシャッターを押すだけ」。
写真を始めたばかりの初心者と、写歴30年のベテランの写真は、まったく同じです。
こんな時代にあえてフィルムカメラを使ってみると、写真がいかに難しいか、というのがよくわかります。
そして今の時代、写真はお金がかかるようになった。一回撮影旅行に行くと、フィルム代、現像代、プリント代もしくはデータ化代で、2〜3万は必要ですね。
写真は難しいもの。
ここに面白さを見出せる人と、そうでない人がいる。
今の若い人たちは、多くがあえてフィルムを使って写真を撮っています。おそらく「難しく手間がかかる」ことを楽しんでいるでしょう。素晴らしいことだと思う。
先日、Mamiya C330を使ってみました。
難しかった……。
特に難しいのは露出。露出計が内蔵されていないので、光の変化に応じてカンで絞りを調整していく必要がある。
写真を撮るのがこんなにも難しいと感じたことは、おそらく30年ぶりくらいです。
で今日、その時に撮ったモノクロフィルム3本の現像が仕上がりました。
見た瞬間、「えっ」と思った。
素晴らしいのです。
ネガなので、ダイナミックレンジの幅が広い。ハイライトもシャドーもしっかり描写している。ガチガチの硬さがない。レンズシャッターなのでブレがない。点景で捉えた人物も、シャープにカチッと写り込んでいました。
これ全部、手持ち撮影ですよ。信じられません。レンズシャッターはやっぱり凄いです。
どうしよう。C330に強く惹かれてしまいました(笑)
今後、作品制作は、このカメラがメインになっていくかもしれません。