フラッグシップ機はやはりいい。Canon New F-1
各カメラメーカーには、フラッグシップ機というのがあります。
フィルムカメラの時代、キヤノンだったらNew F-1、ニコンだったらF3、ペンタックスだったらLX、オリンパスだったらOM-4。
今回、函館でフェリーの待ち時間に、Canon New F-1を使って写真を撮ってみました。
改めて感じたのは、やはり上位機種はいい、ということです。
何よりシャッターを押したときのフィーリングがいいし、一枚一枚、写真を大切に撮っているという感じがする。
ちなみにこのNew F-1、新品同様です。かつて仕事はEOS-1で行っていたので、New F-1は全くといっていほど使わず、30年という月日が流れました。
ではデジタルカメラの世界はどうかと言うと、必ずしもフラッグシップ機がいいとは言い切れません。何故なら、上位機種イコール高画素数になっているから。
5000万画素、6000万画素のカメラは、確かに画質は素晴らしいのですが、プロはそれを求めていません。データ量が重くなると取り扱いが大変だし、ハードディスク代もばかにならないから。
あと、5000万画素で画像を生み出しても、それを生かせる使い道がなかなか見つからないのです。
出版、つまり写真集の世界は2000万画素あれば十分だし、企業カレンダーだって、大判ポスターだって作れてしまう。もちろん、写真展の大伸ばしのプリントも可能です。
ちなみに「スイスの最も美しい村」の写真は、すべて2000万画素のカメラで撮影を行っています。2年半で10万枚近い写真を撮っているので、これだけでも4TBのハードディスクを3台(バックアップを含め)使っている。
仮に4000万画素のカメラで撮影を行ったとしたら、ハードディスクは今の倍必要になりますね。